特別な日

 今日は、4月度の誕生会を行った。2週間ほど前から、誕生児と内容について相談するのだが、そこへ柚希ちゃんが通りかかり話し掛けてきた。

緊張と期待感で少しソワソワしています
みんなの様子が気になる
理桜子ちゃんと結衣ちゃん

 柚希「誕生会の準備してるの?」

 保育者「そうだよ。」 

 柚希「私の誕生日の担当の先生って誰?相談したいんだけど。」

 保育者「柚希ちゃん、誕生日8月だよね?まだ先だけど。」

 柚希「何をするか、今から考えたいの!」

 そこへ泰地くんもやってきて、

 泰地「泰地も、誕生会やりたい!」

 そんな泰地くんの誕生日は、3月。子どもにとって、誕生会はとても待ち遠しいもののようだ。なぜ、そんなに楽しみなのか尋ねてみると、一様に「だって、みんなに祝ってもらって嬉しいし、自分の好きなことができるから楽しい。」「特別な日なんだよねー。」という答えが返ってくる。なるほど。家族以外の親しい友だちや保育者に祝ってもらうのは、嬉しいものであろう。しかし、ただお祝いしてもらうから嬉しいだけではないようだ。

 今までの誕生会を振り返ってみると、「歌を披露する。」「自分で作ったドレスを着て、ファッションショーをする。」「なぞなぞを出す。」「みんなでゲームをする。」「マジックを披露する。」などなど、好きな遊びや得意なことを提案する子どもがほとんどであった。そして少し難しいことに挑戦したり、手を加えてオリジナリティを出す子どももいた。

 これから子どもたちは、大きくなるにつれ、人前で自分の考えを述べたり、アイデアを形にして発表したり、そんな場面や機会がどんどん多くなっていく。そして、それは大人になってからも続くのである。私は、その一歩目が、誕生会なのではないかと感じている。そしてその経験は、お楽しみ会(今年度は中の日)に繋がっていく。

 ドレスを作りたい子どもは、色や装飾にこだわって時間を掛けて作り上げるし、マジックを披露する子どもは、手順をしっかり確かめてから、本番に臨む。少し緊張もするけれど、友だちや保育者に手を繋いでもらったり、声が小さくてもマイクを使ったり、色々な力を借りたり使ったりしながら、表現し、友だちや保育者が笑顔や拍手でその姿を認めてくれる。そんな経験が、子どもたちの自信や今後の意欲に繋がっていくのではないだろうか。ぜひそうであって欲しい。誕生会は、お祝いされるだけの場ではなく、子どもたちの表現の場なのだ。

 たかが誕生会されど誕生会なのである。

前の記事

笑顔

次の記事

高さ合わせ