土曜日もダンゴムシ

 今日のはなぐみは仁十くん1人の登園だった。テラスから園庭を見た時に、「雨が降っていないから滑り台で遊べるね。」と、言っていた。園庭に出る前から何で遊ぼうか考えているようだった。

 園庭に出ると、「ダンゴムシのエサあるかな?」と、探し始め、保育者に、「これがダンゴムシの好きな葉っぱなんだよ。」と教えてくれた。

 仁十くんにとっては慣れない土曜日保育。「なんでここのお部屋なの?」「今日はこっちから入るの?どうして?」と疑問に感じていることも多いようだったが、園庭に出れば、そんなことなどは関係なく、仁十くんにはいつもの園生活が流れているのだという事を感じた。

 出勤した黒田先生に、今日もダンゴムシに夢中になっている事を伝えると、給食室からエサをもらう事を提案してくれたので、早速仁十くんと給食室へと向かった。

 給食の先生に声をかける時、いつもは他のお友だちに先を越されてしまうのだが、今日は1人。仁十くんのタイミングで「ダンゴムシのエサください!」とはっきり伝えていた。これが土曜日の良いところかもしれない。

 きゅうりを受け取り「ありがとう。」と伝えると、はなぐみの部屋へ行き、ダンゴムシの飼育カゴにきゅうりを入れた。園庭に戻り、黒田先生に何の野菜をもらったのか伝えると、他の遊びへ向かっていた。しかし、再び思い出したようにダンゴムシ探しを始める姿があった。

 そのきっかけは、スロープの入り口にある排水溝が開いていた事だった。これを開けたのはにじぐみの蒼知くん。この中にはダンゴムシがいる事を知っていた仁十くんは再びダンゴムシを探し始めた。

 誰かが遊んだ後の玩具を見て、別の子が遊び始めたり、持っていた玩具と足元に転がっていた玩具を組み合わせて新たな遊びが始まることは保育室でもよくあること。出しっ放しの玩具はつい片付けたくなってしまうが、遊びを生み出すこともあるので、一概に常にキレイな保育室が良いとは限らない。

 今回は、開けたままになっていたこの排水溝が、仁十くんの目に止まった。ダンゴムシ探しをしていると、今度はかぜグループのお兄さんたちが集まって、ダンゴムシ探しに加わった。そして、いつの間にやら、仁十くんはその輪から外れ、かぜグループの子どもたちだけになっていた。これも、別の遊びに移った瞬間。日々の子どもたちの生活はこの繰り返しなのだ。

 その後も、他の遊びをしていても、思い出したように排水溝へ戻ると、ダンゴムシに水や葉っぱをあげながら遊んでいた。

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