新たな鬼ごっこ

 園庭で、多くの子が楽しんでいる鬼ごっこ。かぜグループで定番なのが、『氷おに』『バナナおに』『でんきおに』である。

 さらに別の形の鬼ごっこも楽しむことができないかと、あかぐみの子どもたちに提案してみた。『手つなぎおに』と『ドロケイ』のルールを説明しながら紹介してみると、「ぼく警察がやりたい!」「ぼくも警察!!」との声が聞こえてきた。やはり警察というのは人々を守ってくれるかっこいい職業というイメージがあるのだろう。

 お散歩がてら、内裏谷戸公園の広場へ行き、そこでまずは、ドロケイをすることにした。改めてルールを説明すると、「泥棒は捕まった後どうするの?」「どうやって助ければいいの?」と疑問に思ったところは質問し、ルールを理解しようとする子もいた。初めての遊びを始める時、子どもたちがどのような反応を示すか考えた時に、ワクワクもするが、興味を持ってくれるかどうか不安にもなる。今回は、保育者の話に耳を傾け、やってみたいという意欲を見せてくれる子が多かったので、ホッと胸をなでおろした。

 泥棒役が良いか警察役が良いか子どもに選んでもらった。かっこいいイメージのある警察に人気が集中するかと思いきや、意外にも半々に別れた。

 保育者は少し複雑な役回りである、泥棒役として加わった。ドロケイが始まると、自分の役割を理解し、追いかけたり、逃げたり、檻に捕まった人を助けたりと、ルールを理解していることに驚いた。檻の中に泥棒が捕まっていると、すぐに助けるために駆け寄る子もいた。「ガチャ!空いたよ!」と鍵を開ける仕草を見せる子もおり、そのリアリティーのある仕草にクスッとさせられてしまう。

 泥棒も警察も一生懸命走り回ると、「お茶飲みたい。」の声が聞こえてきた。各々のタイミングでお茶を飲むと同時に、鬼ごっこから抜け、花を摘みに行く子もいた。

 せっかくなので、もう一つ紹介した、『手つなぎおに』もやってみることにした。オニにタッチされた子は、オニの仲間となり、手を繋いで追いかけるのだが、先ほどのドロケイのイメージがあったのか、オニにタッチされた子は、鬼の仲間に加わったというよりも、”捕まった”という感覚のようで、「離してー」と声を上げていた。オニと手を繋ぐという同じ行為であっても、その子が思い描くイメージによってその捉え方も変わるので、面白い。

 最後は子どもからの提案で『バナナおに』をした。慣れ親しんだ遊びには安心感もあるようで、先ほどまでお花を摘んでいた子も参加していた。

 新たに紹介した鬼ごっこも、定番の鬼ごっことなると良いなと感じた保育者だった。

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