興味は先へ先へ

 昨日までの雨予報は何処へやら、爽やかな晴天である。最近は園庭遊びが続いていたが、今日は久しぶりに散歩に出かけることにした。

 図鑑やカードなどを見ることで、花や虫に関心が出てきた子が多くいる。ダンゴムシへの興味も深まっている。あおグループの散歩は内裏谷戸公園を探索し、山を登って、長い距離を歩きながら子どもたちと一緒に自然を発見していこうと考えた。

 今日の散歩ではどんな自然との出会いがあるのか、子どもたちはどんなことに気がつくのか、保育者も子どもたちに負けずに何かを見つけたいと思いながら歩いた。

 園を出ると早速「お花あったよ」「ピンクだね」と声があがる。「つつじだね」という保育者の声にはそれほど興味がないようで、「こっちも花がある」「虫がいるよ」と口々に自分の発見を言葉にしていく。

 それがなんという花なのかということより、見つけたものを伝えたい、言葉にしたいということなのだろう。

 それでも、保育者が花の名前を何気なく口にしていることで、なんとなく記憶の中に刻まれ、そのうちに覚えてしまうのが子どもたちの力なのではないか。子どもたちの言葉に「そうだね」と共感しながら、大人の知識もさりげなく伝えていく。 

 動く虫たちをしゃがみこんでしばらく観察する子、花の蜜を吸いにきた虫を見つけ、頭を寄せ合って虫がうごめく様子から目が離せなくなる子、それぞれに気になることをじっくりと堪能している。

 とはいえ、まだ2歳児クラスの子どもたち、しばらくすると立ち上がり、興味は次々に移っていく。いつまでもそこに留まることはない。

 「山に登ってみようよ」という保育者の声に、子どもたちが集まってくる。草が青々と伸び、子どもの背丈ほどある草の間も歩いていく。

 少し前まではこんなに背の高い草があると怖気付いて尻込みしていたのに、今は保育者をおいて、先へ行こうとする子を「待って〜!」と止めなければならないほど、足取りに自信が感じられる。

 日々、様々な物に触れ合うことで、知識も経験も増えてきて、未知のものへの不安感は払拭されていくのだろう。アリやダンゴムシを見つけながら、先へ先へと歩いていく。

 ダンゴムシを見つけてベンチにのせると、丸まっていたダンゴムシが動き始めた。手にしているドングリや枝で、ダンゴムシを突いたり叩いたりする子どもたち。子どもたちの攻撃に、ダンゴムシは動かなくなってしまった。

 「あれ、動かない」という子どもたちに「みんなが叩いたりしたからかな」と保育者が話していると、もう一匹ダンゴムシがベンチにのせられた。すると今度は、叩いたりせずに、指先でそうっと触れながら観察している。

 子どもなりに、先ほどの自分たちの行為の結果を理解できたのだろうか。今度のダンゴムシは、ベンチの上をモソモソと動き、しばらく子どもたちにその姿を見せてくれた。ダンゴムシには申し訳ないが、こんな風に経験したからこそわかってくることがある。

 虫や草花への子どもたちの興味は尽きない。今日はヘビイチゴも見つけた。保育者が名前を知らない虫たちも見つかり、新しい発見の連続だった。

 あかグループはうずまき公園へ散歩に行った。あおグループと同じように草花や虫たちを見つけた。斜面登りにもチャレンジして、全員で頂上に着くことができた。

前の記事

感動の伝播

次の記事

水の遊び方も様々