感覚的で論理的

 発育測定の後、恐竜の卵に色を付けた。

 この卵は、以前、シュレッターの紙ゴミに糊を混ぜて作ったものだが、この卵には大きな欠点があった。それは乾きにくいこと。なかなか水分が抜けず、最初のうちは「乾いたかな。」と様子を見に来ていた子どもたちも、ゴールデンウィークが明けた頃にはもう忘れてしまっていた。

 そして、今日。ようやく乾いた卵に色を付けることを子どもたちに提案した。「ああ!恐竜の卵ね!」と久しぶりにその存在を思い出した様子。用意された絵の具を使い、思い思いに色を付けていく。

 色塗りを今日、提案したのには理由がある。それは、月曜日に古市先生の造形で絵の具を使って表現遊びをしたからだ。ホールに展示している絵をご覧になっただろうか。私はあの絵から、「絵を描いているというよりは、色を作ったり、塗ったりすることを楽しんでいるのだな」ということを感じた。色に関心が高い今なら、恐竜の卵の着色に、さらに夢中になれるのではないかと思ったのだった。

 予想通り、子どもたちは「この色とこの色を合わせてみる。」と言いながら卵に色を付けていく。

 「黄色と青色を混ぜると緑色になる」などの経験を活かしながら自分の作りたい色を作っていく論理的な遊び方をしたり、「この色とこの色を混ぜたらどうなるんだろう!」というワクワク感を楽しむといった感覚的な遊び方をしたり、遊び方は多様だった。

 出来上がった作品はホールの水道横に乾かしてあるので、ぜひ見ていただきたい。

 塗り始めるときに、子どもたちと、「恐竜の卵は何色なのか」という論争が持ち上がった。様々な色に対する想像が広がる中、光義くんだけが、はっきりとした口調で「白だよ」と言い切っていたのが印象的だった。

 保育者「なんで白なの?」

 光義「恐竜は鳥だから。」

 保育者「恐竜が鳥に進化したってこと?」

 光義「うん。だから白。鳥の卵は白でしょ。」

 鳥の祖先は恐竜+鳥の卵は白い → だから恐竜の卵は白い、という話は説得力がある。ただその後、色を混ぜることの面白さに夢中になった光義くんの卵は、白くはならなかったが、私はその論理的な思考にとても驚き関心をした。

 子どもたちは感覚的に生きながら、論理性も持って生きている。当たり前のことかもしれないが、今日の遊びの中で改めてそう感じた。 

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