自然な姿

 今日は夕方からは雨予報だが、日中は日差しが暑いくらいに強かった。天気もいいということで、散歩に出かけることにした。パンダ公園方面に行きたいという子どもたちの希望があったので、時間の許す限り、そちら方面にある公園を巡ることにした。

 公園では、お気に入りの遊具で遊んだり、友だちや保育者と一緒に鬼ごっこをしたり、自分の好きな遊びを見つけて楽しんでいた。

 パンダ公園で遊んだ後は、近くの明石公園に移動。公園に着いて、子どもたちと鬼ごっこをしていると、「先生!ちょっとこっちに来て!」と、楷人君に呼ばれると、その指さす方には、うにょうにょとうごめく何かがいた。

 よく見てみると背中にオレンジ色の模様がある、長い毛で体が覆われた毛虫だった。

 保育者「わ!毛虫だ!よく見ると背中に綺麗な模様があるよ。」

 子ども「どれどれ…」

 保育者「ちょっと待って!あんまり近づくと毒針で刺されるかもしれない!」

  楷人「みんな下がるんだ!刺されるぞ!」

 (少し離れたところから毛虫をじっと観察する子どもたち)

 菜美栄「わぁ…気持ち悪いねなんか…。」

 保育者「確かに不思議な動き方だよね…。いかにも強い毒を持ってそうだね。」

  孝太「蜂も毒針あるんだよね。」

  玲音「サソリとかもだよね。」

 菜美栄「怖いね…。」

 保育者「これ大きくなったら何になるんだろうね。」

  玲音「アゲハじゃない?模様がなんか似てる感じ。」

  孝太「確かに。アゲハだよきっと。」

  柊介「柊ちゃんちに図鑑あるから調べてきてあげよっか?」

 保育者「いいね。子ども園にも図鑑あるから探したら載ってるかもしれないね。夕方調べてみよう。」

 子ども「やるやる!」「いいね!」

 毛虫を観察しながら、感じたことや自分の知っている知識を発信し、互いに共有し合っていた。そして、会話の中から生まれた疑問について、それぞれの考えを伝え、図鑑で調べてみようと提案するなど、お互いの知恵を寄せ集めて、何とか答えに辿り着こうとする姿にも、この年齢ならではの育ちを感じたのだった。

 最初は3,4人から始まった観察が、「どうしたの?」「何してるの?」と、周りの子どもたちへも広がり、いつの間にかクラスの半数ほどの集団となっていた。すると、少し見るだけで満足し、段々と別の遊びへと戻っていく子もいれば、それをきっかけに、毛虫が木の上へと這って見えなくなるまで、じっと観察を続けるといった姿もあった。

 興味が続けば満足するまでその場にとどまり、満足すればまた違う興味を探しにいく。満足の度合いは人それぞれであって、これぞ子どもたちの自然な姿だと感じている。あかぐみでの取り組みの中でも、このような姿を大切にしていきたいと感じた。

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