卵の家族

 前回作った恐竜の卵と巣だが、日和ちゃんから「あの卵の家族を作りたいんだけど。」と話があった。ちょうど恐竜への興味を広げていきたいと思っていたので、早速、クラスのみんなに相談して、作ることになった。

立体恐竜

 保育者は、卵(恐竜)の家族を作っているつもりだったのだが、出来上がってきたものは、ニワトリ、宇宙人、怪獣、へび、蜘蛛、立体恐竜などなど。子どもたちはあまり恐竜にこだわってはいないようだ。保育者の方がこだわ理過ぎていたと反省しつつ、これからどんな展開をしていこうかと悩むのだった。

気付き

 朝、保育室に入るなり明希くんから声を掛けられた。

 明希「僕、まだ卵を塗ってないから塗りたいんだけど。」

 卵に着色した日に明希くんはお休みだったのだ。

 しばらく塗り進めると、筆を洗うバケツの中の水にも色がついていて、それが綺麗なことに気づいた明希くん。

 明希「うわー綺麗だ。この色を入れたらどうなるんだろう。」

 明希くんは卵をそっちのけにして、色水を作ることに夢中になっていった。

 色が変わるたびに「これは葉っぱの色。」などと保育者に伝えていた明希くんだったが、最後に全ての色が混ざったような「悪魔の色」を作り出すと、満足したのか、また卵の着色に戻っていった。

 「何かに気付くことで始まり、どうなるんだろうと試していくことが夢中させ、満足すると終わっていく」という遊びの性質が見えた気がした明希くんの姿だった。

 

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