ハサミ

 今日は、2グループに分かれて散歩に出ようと準備を進めていた。しかし、雨が降り出した。散歩に行けないのは残念だったが、保育者はちょうどいい機会と思い、先日から子どもたちとやりたいかった「ハサミ」をやることにした。

 うみが始まってまだ一週間もたたない頃、お兄さんお姉さんのハサミを使う姿を見てか、「ハサミやりたい!」と持ったことがあるが、使うまでには至らず…といった様子だった。生活の流れが落ち着いたら、ハサミを取り入れていこうと思っていたところに、コロナでの休園、GWと続いてしまったので、できる機会を待っていたのだ。

 ハサミは危険も伴うので、少人数で丁寧に伝えながら見守っていきたいと思い、室内と戸外と好きな方を選び遊ぶ中行った。戸外チームは、雨もパラパラ程度だったので、砦で楽しんだ。遊んでいるうちに雨も上がり、園周辺にも散歩に出かけた。

 室内では、ままごとにブロックなど遊びだしたところで、数人ずつ「ハサミする?」と声をかけてみると、「する!」と、すぐに駆けつけ興味を持つ子がいた。

 まず初めに、ハサミは便利だけど危険もあることを伝えてから、使う手順や持ち方など伝えた。保育者の話を頷きながら、手元を見つめて聞いていたり、早くハサミを持ちたい様子でちょうだいというように手を出す姿から、興味が強いのが伝わってくる。

 一回切りができるよう、細長く切った紙を渡すと、早速切ろうと試みる。

 紙を持つ位置、ハサミの角度、ハサミの開き具合により、切れたり切れなかっり。保育者が援助に入るも、自分でなんとか切りたい!という思いなのか、力が込められている小さな手。最小限の援助にとどめ見守るが、手を切るのではないかとドキドキする。

 しかし、斜めに紙が切れていっても、一回で切り切れず反対側からハサミを入れようとしていても、紙を持つ位置を変えたり、指先で小さく持ったり、子どもたちなりに危なさを考えながら、使っている様子が見てとれた。

 何より、子どもたちの夢中になっている表情に、ハサミを使って自分で切ることが楽しいという気持ちが伝わってきた。そして「もう一回やる!」「もう一回。」と夢中になるうちに、少しずつ安心して見守れるくらい上達していく。きっとこの先も、一回切りだけでなく、連続ぎり、カーブ切りなど夢中になりながら、ハサミという道具をうまく使いこなすようになり、自分でできることをまた一つ獲得していくのだろうと思った。 

 切った紙を入れられるように、ペットボトルを用意して「ジュースにしよう!」と提案すると、「お父さんとお母さんとれいちゃんが、元気が出るようにスムージーにする!」と彩奈ちゃん。こよちゃんも「お父さんとお母さんに作る!」と、切って入れ、切って入れ、少しずつ溜まっていくジュースに喜びを感じている様子だった。

 できたジュースはままごとコーナーにおこうと考えていたが、自分で作ったジュースはやっぱり「自分の大事なもの」になるようで、次は人数分ペットボトルを用意しておこうと思う保育者であった。

 

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