どこに行きたい?
保育者 「今日はどこにお散歩行きたい?」
絢士 「絢士はね、ぐるぐる公園がいいんだよ。」
あさひ 「パンダ公園!」
保育者 「じゃあ、テラスに出たら作戦会議をしようか!」
そろそろ散歩先を子どもたちで決められるのではないかと考え、相談を持ちかけた。うずまき公園や大田切池、パンダ公園等の意見が出たため、あかグループ全員で話合いをすることになった。
保育者 「今日はどこにお散歩に行くのかというと…。先生は決めていません!」
絢士 「ええ〜、なんで〜!」
仁十 「おさかな公園行くの?」
保育者 「今日はみんなでどこに行くか決めたいんだ!どこに行きたい?」
ハール 「うずまき公園!」
一葵 「パンダ公園!」
絢士 「絢士は〜、ぐるぐる公園がいいと思うよ。」
恋羽 「こっちゃんはね〜、パンダ公園!」
あける 「パンダ!!」
保育者 「じゃあ〜、パンダ公園がいい人!」
数名 「はい!」
保育者 「うずまき公園がいい人!」
数名 「はーい!」
会議をしていると、ポツリ、ポツリと雨が降り出した。雨雲レーダーを調べると、これから本降りになる予報らしい。
保育者 「これから雨が降ってくるみたい。どうする?近いところにした方が良いかな?」
ハール 「そうだよね。そうしようか!」
保育者 「また、大きな傘を持って行く?」
数名 「うん!そうする!」
保育者 「じゃあ、今日は大きな傘を持ってうずまき公園に行こうか!あさひちゃん、先生あさひちゃんがパンダ公園に行きたいっていうの覚えとくね。今度晴れていたらパンダ公園に行こうね!だから、今日はうずまき公園でもいい?」
あさひ 「うん!いいよ!」
今日は大きな傘を持ってうずまき公園へ行くことに決定した。子どものみで話し合って散歩先を決めるのはまだ難しい。それでも、自分がどこへ行きたいのか、意見を言葉にして伝える機会を設けたいと考えている。
今回のように、候補がいくつか上がった時には、必ず自分の行きたかった場所に行けない子どもが出る。その子どもの気持ちをどのように受け止め大切にしていくかも考える必要がある。朝から「パンダ公園に行きたい!」と言っていたあさひちゃんが「うん!いいよ!」と応えたのは、自分の気持ちを分かって貰えた、受け止めて貰えたと感じたからではないだろうか。
大きな傘の下に入りながら歩く子どもたち。




保育者 「何か聞こえる?」
匡 「雨の音!」
保育者 「どんな音だった?」
恋羽 「パラパラって!」
数名が「雨の音」について話し始めると、他の子どもたちも耳を澄まして雨の音を聴き始め、最終的には一人残らず上を見上げ、雨の音に聴き入っていた。








うずまき公園では、シロツメクサとアカツメクサ、タンポポで腕輪や花束を作って遊んだ。その他にも、虫を捕まえたり、タンポポの綿毛を吹いたりと、春の植物や動物に興味があるようであった。
あおグループは園庭と園周辺の散歩に分かれた。散歩先では、あかグループ同様、大きな傘の下に入って歩いたり、斜面を登ったり、側溝を歩いたりして遊んだ。







