同じ遊びを

 「今日はみんなにお話したいことがあるんだ!」

 保育者が声を掛けると、次々に運動コーナーへと集まってきた子どもたち。

 今日は、うずまき公園へ散歩に出掛けるか園庭で遊ぶかを、子どもたちが選ぶことになった。

 保育者が散歩へ行くか園庭で遊ぶかを全体へ尋ねたが、自ら手をあげて答える子は数名であった。

 手をあげなかった子どもには、個別に声を掛けた。そうすることで、意志を伝えていた。

 散歩グループが先に出発。うずまき公園に向かった。

 うずまき公園まで向かう途中、一人が駐輪場を覗くとみんなで駐輪場を覗き、また一人が側溝を覗くとみんなで側溝を覗き、そしてまた一人が水路に降りて歩き始めるとみんなが水路に降りて…と、友だちの行動を真似る姿が多く見られた。

 うずまき公園に着くと、バーベキューごっこが始まった。排水溝に落ち葉や小枝、木片、花を置いて、焼いていた子どもたち。

 すると、凛久くんが排水溝に石を擦り付けて音を出し始めた。

  凛久 「音がするよ。」

 保育者 「本当だ。どんな音がする?」

  凛久 「ガランガラン!」

 次は、太くて短い枝を擦り付けて音を出し始めた。

  凛久 「音が違うよ!」

 保育者 「これはどんな音?」

  凛久 「ブンブン!」

 そして、太くて長い枝を擦り付けた。

  凛久 「これは、ガランゴチュン!」

 擦り付ける物によって音が変わることに気がつき、それを色々なものを擦り付けることで確かめているようだった。

 その様子を見て、数人が集まってきた。

  仁十 「音が違うよ!」

  奏介 「そうちゃんも!」

 一人が始めたことを、周りにいた子どもたちが興味を持ち、一緒にやってみる。そして、そこに子ども同士の会話が生まれ、新たな発見や気づきがある。

 子どもたちは、こうして互いに刺激を受けあっているのだ。

 散歩に出掛けるか、園庭で遊ぶか、子どもたちが選択することによって、毎日違うメンバーで日中を過ごすことになる。そうすることで、今まで以上に刺激を受け合っていくのではないかと感じた。

 散歩グループは、うずまき公園で遊んだ後、パトカーを見て、郵便局に寄って帰園した。

 園庭グループは、水鉄砲や砂場等、好きな遊びをじっくりと楽しんだ。

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