頭を突き合わせると

 今日はあおぞらで内裏谷戸公園まで散歩に行った。一緒に行く保育者が小西先生(3歳児の頃の担任)ということもあり、3月に戻ったような懐かしい気持ちになったが、子どもたちはそんなことは気にしていない。

 内裏谷戸公園の山を探検に行くことにする。「何がいるのか、見つけたら教えてね。」と伝える。探検に行く前から、「毒きのこ」「蛇」「毒グモ」「バッタ」など、様々なワードが出ていた。

 ダンゴムシ、蟻はたくさん見つけ、見つけるたびに「またダンゴムシかぁ。」と少し残念そうな子どもたち。もう、ダンゴムシでは物足りないだろう。

 山を越えて広場に到着。「バッタいる?」「先生、バッタは?」と、バッタの人気が高い。

 そんな中、見つけた虫。

保育者「これなんだろう?」

柊介くん「あ!てんとう虫じゃない?」

保育者「そうかな?少し大きい気がするんだけど。」

 柊介くん「あ〜。確かに。ちょっと待って。」と言いながら、捕まえようと手を伸ばすが、上手く掴めず…。そうしているうちに、「どうしたの?」と子どもたちも集まってきた。

 柊介くんが、今までの話を友だちに説明している。そして、「あ!やばい!これは毒のてんとう虫だ!」とのこと。

 それでも捕まえようとするが、やはりてんとう虫ではないという気持ちもあるのか、軽く掴もうとするだけで、何となく怖がっている様子が伺える。

 どうするのかと思っていたら、「こういう時は袋を使えばいいんだよ。」と、結希人くんが持ってくる。素手で掴むのではなく、ビニール袋を使って捕まえるという方法。子どもたちなりに考えていることが伝わってくる。

 しかし、さらに問題が。このビニール袋を使って捕まえる役は誰かということ。袋を持ってきた結希人くんは、やり方だけ伝えると杏樹ちゃんへ手渡す。

 杏樹ちゃんは挑戦してみるが、やはり怖いようで「誰か!」と袋を外す。そこに柊介くんが「僕がやる」と名乗り出る。

 捕まえることができたが、「どこに行った?」と袋に付いている虫を確認するが、虫が自分に近づいてくると「うわ〜。」と袋を投げ捨てていた。やはり虫が怖かったのだろう。

 それでも、興味があるものは、見てみたいという思いがあるのだと、子どもたちの姿を見て感じた。

 そして、気が付くと、頭を突き合わせている子どもたちの姿が多かった。これは、何かを見つけると「どこ!」「なに?」と、一緒に見たいという気持ちが湧くからだろう。

 友だちの発見が気になる、一緒に共有してみたいという気持ちの表れでもあるのかと感じた。そして、友だちが何を探しているのかがわかると、今度は「こっちにあったよ!」と教えている。そうやって、子ども同士で遊ぶ姿が増えたなぁと成長を感じる場面であった。

 また、別の話。雪ちゃんが「これに種がいっぱい入っているよ。」帽子いっぱいに集めていた。それを見た隼くんがビニール袋を持ってきてくれた。「帰りに困るかと思って。」とのこと。

 帽子いっぱいの花(種)を袋に移そうと、保育者が手伝うと、失敗して花が地面に…。

 すぐに謝罪すると、雪ちゃん「いいよ。大丈夫。」隼くん「そんなこともあるよ。」という言葉を掛けてくれた。その言葉に救われた保育者だった。

前の記事

木陰で

次の記事

小さな探検隊