特別なジュース

 窓の外を振り返るほどの雨風となった午前中。朝から外に出られずに、少し物足りなそうな様子の子どもたち。外気にも触れられるようにとテラスへの戸を開け、室内と行き来をできるようにした。

 テラスで遊びながらも、本降りの雨に目を奪われ、屋根から水溜りに落ちてくる雫を眺めたり、雨が吹き込み濡れている足元の感覚を楽しんだりしていた。

 時間が経つうちに、うみの部屋の前のテラスだけでは物足りなくなり、渡り廊下を渡って木の部屋へ探検に行ったり、アトリエとの間に出来た大きな水溜りをビールケースを使って渡ったり、雨の日は、なんだか憂鬱になる大人とは違い、雨の日ならではの楽しみを存分に味わっていた。

 室内では、先日から始めたハサミのコーナーで、ジュース作りをせっせと楽しむ子の姿があった。

 先日のブログでも書いたが、みんなが切った紙をペットボトルに入れ、ままごとコーナーで使うジュースにしようと考えていたのだが、自分の紙を入れたボトルは「自分のもの」という思いも見えたので、それぞれにペットボトルを用意して、自分のジュースを作れるようにしたのだ。

 ハサミで切るという作業はもちろん楽しいのだが、それぞれのペットボトルができたことで、「早くペットボトルをいっぱいにしたい」「持って帰って、おうちの人にジュースをあげたい」「好きな色だけでこだわりのジュースにしたい」「友だちの量より多くしたい」など、自分のペットボトルに更なる思いが加わり、特別なジュースになっていくように感じた。

 お家に持って帰って来た際には、そんな思いをも味わいながら、一緒に飲んでみて欲しい。

 

 

 

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