オープンテラス

 最近、夏を思わせる気温が続いている。でも、湿度がそこまで高くないからか、戸外で過ごすのは心地いい。子どもたちも好んで園庭に出ている。それでも日差しが強いので、どうにかできないかと保育者がアトリエを見回し、シートを見つけた。木や鉄棒に縛り付けていると、子どもたちが集まってきた。

 子どもたち「何をしているの?」「わあ、屋根みたい!」「下がおうちになるね。」「ジャンプすると、屋根に届くよ。」

 子どもたちの声を聞き、なるほど、家に見立てて遊んだら楽しそうだと思い、早速テーブルや椅子を設置してみると、子どもたちが席に着いた。日陰の下で、心地よい風に吹かれながらくつろいでいたが、ガランとしたテーブルの上はなんだか寂しい。

 保育者「何かあったほうがいいかなぁ?食べ物とか、飲み物とか…。」
 子どもたち「お水持ってこようか。」
 保育者「それなら、ジュースの方が楽しいかなぁ?」

 そんなやりとりがあり、新たにジュース作りのカウンターを設置し、ペットボトルに色水を用意すると、子どもたちは興味津々。カウンターを囲み、色水をコップに注いで思い思いにジュースを作り始めた。
 関わり方は人それぞれ。ひたすらに色を混ぜ、ジュースを作り続ける子もいれば、自分のジュースが出来上がると、テーブル席に着いてゆっくりとジュースを満喫する子もいる。それぞれの過ごし方が、オープンテラスの中で共存し、憩いの場になっているように感じた。暑い日にこんなテラスがあってもいいのかも。

 ジュースを作っている子は何を楽しんでいるのか。三原色をあれこれ混ぜ、色の変化を楽しむ子、ペットボトルからコップに水を注ぐのを楽しむ子、コップから色水が溢れるのを楽しむ子、周囲を店員や客に見立て、ごっこ遊びを楽しむ子…。一つのあそびをとっても、それぞれの目的や楽しみ方が様々。そして、周囲の友だちの様子から刺激を受け、真似をしている姿も多く、そこで教え合ったり、順番に使ったりと関わる姿も多く見られた。遊びの世界は広い。

 ふと見ると、テラスでは、絵の具遊びが展開されていた。そこに集まっていたのは、あおぞら、とりが多かった。うみはオープンテラスでジュース作りを選ぶ子が多かった。色遊びの仕方、楽しみ方、興味のあり方も年齢にもよって変わってくるようだ。

 いずれにしろ、子どもたちの中に、「色」の世界が浸透し始めている。

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