森から広がる世界

 先日、製作コーナーに「とりのおうち」を作った際、「もっと色々なものを貼りたい!」という思いから、木を増やしたらどうかという意見が出ていた。そこで、絵の具遊びの際に、その土台となる木の幹や葉の色を塗り貯めておいた。

 今日、あかぐみの朝の会は製作コーナーで行った。先日作った「とりのおうち」を見ながら、ここまでの経緯を伝え、幹や葉は用意できていることを確認すると、「え、今やってみたい!」という声が多くあがった。

 そこで、壁面に模造紙を貼り、そこに木の幹を生やし、葉を茂らせた。木の幹ができると、「枝もつけた方がいいよ!」「葉っぱも切って貼ろう。」「鳥の巣もあった方がいいんじゃないかな?」「木の実はどう?」と、それぞれがイメージしたものを次々と作り始めた。「下には草が生えているよね。」「キノコもあった方がいいかな。」とイマジネーションがどんどんと膨らみ、周囲の子と認めあったり、刺激を受けたりしながら作業をしている。

 出来上がった森は、あっという間に賑やかになった。果物、ちょうちょ、鳥、太陽、雲、飛行機、キノコ、動物、花など、ファンタジーあふれる森だ。

 子どもたちの意欲はさらに増し、「もっとやりたい!」「明日もやりたい!」とのこと。しかし再び、装飾するスペースが限られてきた。
 保育者「あっという間に森がいっぱいになっちゃったね。」
 子どもたち「もっと上に紙を貼れば空になるんじゃない?」
 保育者「ごめんね、もう模造紙がなくなっちゃったんだよ。すぐに注文するからね。」
 子どもたち「いつ届くの?明日?」「届いたら、すぐに紙を貼ってほしい。」「森の上に空を作る時、遠くに見える山も貼ったらどうかな?」「恐竜の世界も欲しい。」「動物の森も作りたい!」「そうだ!街を作ったらどうかな?」「宇宙は?」「雨は?」「宝石は?」「先生、あそこの壁と向こうの壁も空いてるよ!」「忘れないように、これから作る世界を全部メモしておいて!」

 子どもたちのイマジネーションは、保育者の想像を超えている。次々にイメージがわき出し、それを実現したいという思いが感じられた。今回は、模造紙と木を用意すると、そこからは子ども自身でどんどん表現を始めたが、設定する環境次第で子どもたちの姿も変化するのだなと改めて感じ、今後、あまり時間を空けずに、この活動ができる環境を整えていきたいと感じた。

 毎度思うことだが、楽しい活動の後は、片付けも楽しい?最後まで製作コーナーを綺麗に掃き掃除していた年長児たち。

 せいびの森から、どんな世界へと広がっていくのだろう。

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