化石図鑑
今日は小林 美晴ちゃんの誕生日。みんなから祝福されると少しはにかんでいたが、みんなの質問には堂々と答えていた。
今朝は、実蒼ちゃんが「発表がある」と伝えきてくれていた。そして、お家から化石(宝石?)を持ってきていて、それをみんなに見せてくれたのだ。園の活動で興味を抱いたことを家庭に戻っても覚えていて、「これを持っていこう」と思ってくれたことが嬉しい。
せっかく化石の話題になったので、私も張り切って用意していた化石の図鑑を子どもたちに見せた。自分の見つけたものを調べられたり、図鑑を見ながら探したりできると、もっと夢中になれるのではないかと思ったからだ。
図鑑といってもA4の半分のペラ紙なのだが、それを見て子どもが気付く。
「これアンモナイト!昨日の化石が載ってるじゃん!」
「あのストローみたいな化石は、このオルトケラスだったのかもしれない。」
「これ(琥珀)園庭で見たことある!」
我も我もと、押し合うほど図鑑に群がる子どもたち。すると、柚希ちゃんが「先生。コピーしてみんなに配ってよ。そしてらみんなで見れるのに。」と提案してくれた。保育者よりも先に気付くのは、さすがはとりのリーダーを自負する柚希ちゃん。
さっそく、図鑑をコピーして台紙に貼り付けて配ると、
「先生!ウミユリ見つけた!」
「これ琥珀と同じじゃない?」
「ウニ見つけた!」
次々に化石を発見し、保育者へ見せにやってくる。しかし、そのうちにぱったりと子どもが来なくなった。もう、化石探しが終わってしまったのかと思い見にいくと、図鑑を見ながら子ども同士で「これは〇〇じゃないか」と話し合っている姿があった。
遊びは、最初こそ大人の手助けが必要なこともあるのだが、夢中になればなるほど、今度は大人が関わらない方が面白くなっていく。頼られないのも少し寂しいけれど、それほどに夢中になっていることに嬉しさを感じた保育者だった。