自分の心が動くこと

 うみぐみのプランターで育てている野菜たちは、順調に成長している。

 今日は、ひょろりとしたキュウリの赤ちゃんと、青々としたトマトの赤ちゃんの姿を、子どもたちと確認した。
 「大きくなってるね」や「お花も咲いてるよ」などと、ひとしきり会話をした後、ふと気が付くと、蒼太くんはトマトの根元に水やりをしていて、雅工くんはトマトの実だけに水を掛けていた。

 二人とも、ひょろりとしたキュウリよりも、明らかに成長して見えるトマトの方に惹かれたのだろう。そして、雅工くんは特に、トマトの実の立派さに心を奪われたのだと感じた。
 水やり一つからも、子どもたちの関心事や、心の動きが読み取れる。

 その後の散歩でうずまき公園に行くと、公園の端にある大きな石のオブジェの上が賑わった。
 そこは、今日の太陽の日差しから逃げられる、木陰で気持ちの良い場所だったのだが、それだけではなく、大型バスに見立てられる場所でもあった。

 バスの乗客は子どもたち。
 そのうちに、「先生も乗って良いよー!」や、「これはチケットです。交換してください。」など、バスごっこの世界が広がっていく。

 そこから少し離れた場所では、叶芽くんがせっせと枯れ葉をよけていた。何をしているかと思ったら、大量のダンゴムシのすみかを見つけていたのであった。

 みんなでも、一人でも、子どもたちは自分の心が動くことに、素直に向き合っている。

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