小声で

 今日は、久しぶりに朝から気持ちの良い晴天。朝の会で子どもたちと相談し、木陰が多い、くもの公園へ行こうということになった。

 歩きながら、
 結衣「先生、ありを踏まない方がいいと思うよ。」
 保育者「どうして?」
 結衣「だって、明日はおにぎりの日でしょう?ありを踏んだら、雨が降るんだって。」
 保育者「そうなの?だったら、みんなに伝えてみる?」
 こんなやり取りをして、周囲に伝えてみようということになった。

 結衣「今日はありを踏まない方がいいと思う。」
 子どもたち「どうして?」「あ、知ってる!雨が降るからだよ!」「明日はおにぎりの日だからだ!」

 知っている子も、そうでない子も、結衣ちゃんの話を真剣に聞き、納得をしている。「じゃあ、今日は気をつけてみよう。」ということになり、再び歩き始めた。

 すると、海翔くんが保育者の横にスッと来て、小声でささやいた。
 海翔「先生、あれ、本当は違うんだよ。」
 保育者「え?ありのこと?」
 海翔「うん。踏んでも雨は降らない。」
 保育者「そうなの?」
 海翔「そう。」

 それだけ伝えると、またスッと離れていった。
 海翔くんは、結衣ちゃんの話を聞いている時、あれ?と思ったのだろう。しかし、結衣ちゃんが周囲の子に伝え、みんなが納得をしている様子を見て、ここでは言わないでおこうという判断に至ったようだ。海翔くんなりの配慮を感じた出来事だった。自分の思いを伝えるにも、状況や相手を選んでいる。

 公園では、固定遊具、忍者ごっこ、バーベキューごっこ、岩登り、色鬼など興味を持った遊びを楽しんだ。予想通り、木陰が多いこともあって、快適に過ごすことができた。
 岩登りをしている子が、頭上の枝に手を伸ばし、引き寄せた手を離すと反動で枝が勢いよく戻るのに気が付き、繰り返し楽しんでいた。
 園生活の中でも、「反動」を使った遊びがあったら面白そうだなと感じた。遊びのヒントは身近なところにあるものだ。

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