とにかく鬼を

 今日は歯科検診の後、信号ゲームをやろうと提案をした。

 絵の苦手な保育者が、信号なのか分からないような絵を描き、これから何のゲームをやるのか当ててもらうと、「これ何ー?」「分かんなーい。」とつぶやく声が聞こえたが、光義くんが「信号機だ!!」と当ててくれたことに救われた。いつになっても人から認めてもらうのは嬉しいものだ。

 保育者「今日は信号ゲームをやりたいと思います!」

 子ども「知ってる!」「やったことある!」その言葉に続いてすぐに「ルールは〜・・・」

 と各々ルールの説明を始めていた。そのゲームを知っている子は自分の知識をみんなに伝えようと、持てる語彙を精一杯使って説明している。今回は、一番声を張ってくれた柚希ちゃんに、代表でルール説明をしてもらった。

 あおと言ったら1歩進み、黄色と言ったら1歩下がり、赤と言ったらその場から動かないことを教えてくれた。

 しかし、初めてやる子には、口頭では伝わりにくいだろうと思い、「百聞は一見に如かず!!実際にやってみよう!」とはらっぱへ移動し、体を動かしながらルールを確認できるようにした。子どもたちの表情からは、『オッケー!』『ルールは分かったから早くやろう!』というウズウズとした思いが伝わってきた。

 鬼役を決めようと、希望を募るとたくさんの手が上がった。ジャンケンで鬼を決め、ゲームが始まった。

 『だるまさんがころんだ』に似た遊びなので、鬼が誰かをタッチすると交代をする。なので、追いかけられた時に早く逃げなくてはいけないのだが、なぜか、逃げずに待っている子が数人いる。

 早く鬼をやりたいという子が、まだたくさんいるようだ。

 鬼が「あお」と言った時には1歩進むというルールなのだが、何とか鬼になろうと、その度に10歩ほど進んでいる子もいる。鬼役にへの期待がこれほどまでとは驚いた。

 そういった子に、理由を尋ねると「鬼になってタッチしたい。」からだそうだ。

 考えてみると、鬼役になれば、自分で色を決めて、みんなをコントロールできるし、好きなタイミングで信号にはない色を言って、他の子を追いかけることもできる。何よりも、タッチで相手を捕まえられるのは鬼だけだ。この特権に心を惹かれ、鬼をやりたがるのだろう。

 園庭に遊びに行こうと、徐々に人数が減る中、最後まで残っていたのは、「あお」で10歩以上進んでいた子たちだった。

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