畑のあっち側

 園庭に出ると、それぞれに好きな遊びを始める子どもたち。滑り台をバスマットで滑ったり、手すりの部分に股がって滑り降たり。さすが、かぜグループ。身体を上手に使うものだなと感心しながら見守っていた。

 そんな時だった。玲音くん、奏音くんが「裏の畑へ行きたい」と言うので、誠くん、芽衣ちゃんも一緒に畑へ向かおうとすると、「畑のあっち側に行きたい!」と子どもたち。「畑のあっち側とは?」と思いながら、子どもたちの後を付いて行いくことにした。

 「畑のあっち側」とは、ちょうど園舎の裏側のことだった。ここへ来た目的を子どもたちに聞いてみると、「トカゲを捕まえたいんだ!」と教えてくれた。なるほど、草が茂って、人気もないこの場所には、虫探しにはもってこいの場所だ。
 玲音くん、奏音くんは「こういう所に隠れてたりするんだよ。」と、物陰を覗いてみたり、草を掻き分けたりしている。ちゃんとトカゲのいそうな所を知っていることに感心する保育者。
 誠くんも、奏音くんの探す様子を真剣に見つめていた。「先生、この石をどかしたいんだけど。」と奏音くんが石を持ち上げるのを手伝ってみると・・・

 「いた!トカゲだ!」

 石の下から出てきたトカゲを追いかける奏音くんと誠くん。その声を聞いて、駆け付ける子どもたち。そうしている間に、奏音くんが「捕まえた!」と、トカゲを持ち上げた。すると、勢い良く駆け出す奏音くん。子どもたちもそれを追いかけて園庭へ。そしてテラスにあった虫かごへ、トカゲを入れた。

 トカゲを見つけ、捕まえ、そして虫かごへ入れるまでの出際とその早さに、また感心する保育者。
 虫かごのトカゲを見ながら、誠くん、奏音くんが「もう一度い行きたい!」と言ってきた。園舎裏は、虫探しにも最適で、ちょっとした探検気分も味わえる、子どもたちにとって本当に魅力的な場所のようだ。

 二度目は、柚紀ちゃん、直也くんも加わり、またもや見事にトカゲを捕まえた子どもたち。
 誠くんは「なんだかいい匂いがする。お腹すいた。」と、給食室の換気扇から漂ってきた匂いに気付いたり、柚紀ちゃんは「臭い匂いがした!」と渋い草の香りを感じたようだった。
 小さな探検の中で、子どもたちの五感はフル回転していた。

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