それぞれができること

 先週からジャンボかるたチームと腕相撲チームに分かれて、時々経過報告を交わしながら遊んできた。ジャンボかるたは途中までできたところで、みんなで遊んでみることになった。

 子「お手つきは1回お休みにしよう。」

 子「お手つきしたら応援団になるのもいいんじゃない?」

 保「かるたはできないってこと?」

 子「違うよ。1回応援団ってこと。」

 子「その言葉いい言葉だね。それならお手つきしても嫌な気分にならないもんね。」

 と妙案に心が和む。

 腕相撲チームの子どもたちは、「僕はもっと強くなりたいから、筋トレをしながら応援団するよ。」と腕立て伏せをしていた。

 かるたの内容は子どもならではのユニークな発想なので、読み手の保育者は笑いを堪えるのに必死。

 自分たちで作ったので、かるたチームの方が少し有利ではあったが、腕相撲チームの子どもたちも負けず取っていた。「文字が見えない。」と声があがる。色鉛筆で書いた文字は見えずらかったので、ペンで上からなぞることになった。遊んでみないと気づかないことだった。

 今日も2チームに分かれて、かるたチームは全部の文字を完成させた。「〇〇が泣いている。」という表現が多いことを不思議に思っていると、前回、梛七ちゃんが「やきとりをとられた。」という読み札を作り、みんなで大笑いしたことを思い出した。「おもしろかるた」とまとめたいくらいの完成度だ。

 腕相撲チームは「今日は王冠を作るんだ。」と意気込んでいたが、臼井先生が「これは誰が被るの?」と尋ねると、「これはお家の人だよ。」と答えていたので、「この前は、みんなが強いから、王冠を被ってお家の人に挑んでもらうって言ってたよ?」と伝えると、「そうだった。」と思い出したようだった。

 王冠を作ると言ってもどんな形で、どんな模様なのか想像するのが難しいので、王様が出てくる紙芝居を見てイメージを膨らませ、そこから形などを決めていった。「ここはギザギザみたいになってるね。」とハサミで切って、そこにビーズなどは貼っていく。ボンドが手について諦めそうになりながらも、最後まで作ることができた。イメージ通りの

を形にすることができ、「楽しかったな。」と満足そうにしていた。

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