クッキングの前に
先日、材料を調べたクリスマスクッキング。パンケーキとみかんジャムを作ることは決まったが、まだチームを決めていなかったので、朝の時間に、22日にパンケーキを作ろうと思っていることと、パンケーキチームとみかんジャムチームどちらがいいかを相談すると、「〇〇はパンケーキ!」「みかんチーム!」「〇〇はみかん取る!」などと、それぞれがやりたい方を選んでいる。
事前に相談したいことがあったため、テラスへ出る前に少しだけチームごとに集まってお話を。絵本で作り方や材料を調べてくれていたので、それをもう1度読んだあと、絵本のページをコピーしておいたものを、一つひとつ貼り付けながら手順の確認すると、「まぜまぜする!」「ジューってする!」「ひっくり返す!」などと声をあげて教えてくれる。
先日、絵本と同じ材料で作ることに決まっていたのだが、生卵は大人が管理をし、混ぜたり焼いたりも大人がやることになってしまうため、「卵を入れると、まぜまぜは先生がやることになるんだ。卵を入れなくても美味しくできるんだけど、みんなはどうしたい?まぜまぜしたいかな?」と問いかけてみると、「まぜまぜしたい!!」とあちこちから声が上がる。
「そっか。それならみんなで、まぜまぜできるように卵はなしでいいかな?」「うん!いいよー!」と決まった。
みかんジャムチームも輪になって、パンケーキの絵本を読んだり、作り方をみんなで相談してから園庭へ。「〇〇はみかんチーム!」と自分のチームもよく覚えていて、期待感も高まっている様子に嬉しくなる。作る日を伝えてはいたものの、今日作ると思っている子も多く、一目散にみかんの木の方へと駆けていく。
それもそうか。あとで、子どもたちと一緒にカレンダーを眺めながら印でもつけてみようかなと反省しながら、「それじゃあ、ジャムを作る前に、今日はみかんの味見をしてみようか!」とひと先ず味見をすることに。
みかんに手が届くようにと、すぐにビールケースを持ってくる祐樹くん。手では、なかなかもぎ取れず、「ハサミ持ってきたらいいんじゃない?」と声を上げる理市くん。すると、祐樹くんが「かぜさん、こうしてたから」とみかんをグルグルと回し始める。よく観察をして考えているものだなと感心する。
無事にみかんを収穫でき、さぁ剥こう!と皮を剥き始めると、「硬い」「剥けない…」と、しばらく奮闘。すると、「切ればいいよ!包丁で!」と理市くん。上手くいかないことがあっても、こうして自分たちで解決策を探している。この経験こそが、クッキングの醍醐味だ。
「美味しい!」「甘い!」と、みかんの味見もバッチリ。「次はジャムとパンケーキ作ろうね!」と来週がますます楽しみになるのだった。








