綺麗になるため

 年末が近づくにつれ、園内のそこかしこで大掃除に勤しむ姿が、保育日誌のなかでいくつも拾われていく。  自分の靴箱とコート掛けを掃除する3歳児。その奥からは、どんぐり、葉っぱ、石ころといった「宝物」がどんどんと顔を出す。「 […]

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友だちじゃない人

 お散歩先でもある小山内裏公園を、なぜか他園の保育者仲間たちと散策するという機会に出くわした。それは、様々な巡り合わせが重なった、その末の出来事だったのだが。  その仲間の一人は、少し離れた他市の園の保育者。彼がクラスの […]

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海苔とお米の物語

 園庭の冬の芝生の種まきを終え、しばしの養生期間。こうして、また冬へと季節が移ろいでいく。 そして、この気持ちの良い秋の空気に乗って、あれしよう、これしてみようと、遊びへの少し貪欲な思いのようなものが、園内に広がっていく […]

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営みは境を越えて

 その日は、珍しくのんびりとした帰路であった。たいていの旅は、あれこれと立ち寄る場所を詰め込んでしまうか、渋滞を避けたくて、また今度寄ればいいと決め込んで、ただただ家路を急いでしまう。そして、その前を通るたびに少し心惹か […]

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育てるのでなく

 ふた月ほど前のことだったろうか、知り合いの園長から唐突にこう聞かれた。  「自己肯定感って、どうすれば育つと思う?」  何とも漠然とした彼らしい問いかけだなと思いながら、聞けば、子どもに関するある月刊誌の次号の特集が「 […]

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睡蓮鉢、覗けば

 室内遊びが充実するのは、梅雨のいっとき、そして底冷えの続く真冬の季節…今はそこへ「盛夏の頃」が加わった。  プール遊びや水遊びは実は一日の一時、毎日の保育日誌には、屋根の下で繰り広げられる多様な営みの様子が、あれこれと […]

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それがせいび流 〜 行事を考える

 新型コロナウィルスの分類も5類へと移行し、社会もそして園内も「かつて」への戻り方を模索しています。この機会に、コロナ禍で制限を受けていた園内の行事の持ち方について、あらためてお話しさせていただこうかと思います。  ここ […]

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時をかける

 直径5〜6メートルほどの範囲の中に、点々と佇む男たち。余計な言葉を交わすことなく、てんでんばらばらな方向に視線を泳がせながら、少し緊張した面持ちで事の始まりを待っている。  コロナ禍を経て3年越しの親父の会。久方ぶりに […]

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桜の花びら散る前に

 今年の桜は開花が早かった分、新年度を迎える頃には、葉桜へと移ろい始めていた。新しい仲間を迎え入れた日、なかよし会の中でもそんな言葉で挨拶をしながら、新たな一年が始まる。  この4月の初日は、穏やかに晴れ上がった青空の記 […]

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「ゆるさ」と「らしさ」

 快晴の園庭。明後日から「個人の判断」にもなることだし…思い切って、職員みんなでマスクを外して卒園式に臨む。  コロナ禍となって3年。大勢が参集する行事のあり方が、全国の保育施設や学校で模索されてきた。それは同時に、子ど […]

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