見せたくて、やりたくて

 5歳を迎える頃になると、そこかしこから掛かる「ちょっと、見てて!」が最盛期を迎える。それはちょうど、他者という鏡を通して己の力を確認したい…そんな思いのようにも感じる。そのことが、子どもたちを表現者へと駆り立てていくの […]

カテゴリー
ヒゲノート
真冬の構図

 さすがの子どもたちも、一瞬、外遊びを躊躇させる事もあるこのところの寒気。ただ、一旦遊びの波に飲み込まれてしまえば、むしろあの炎天下の夏の頃よりも、ずっと長い時間遊びに没頭できるのが、実は冬遊びである。  これは室内も同 […]

カテゴリー
ヒゲノート
なっているだけ

 はたして、何かを語るべきなのだろうか。そう逡巡しているうちに、あっという間に年が押し迫ってしまった。  先月、裾野市から「不適切保育」が公表されると、それを追うかのように、様々な事案を告げる声が全国各地から上がり続けて […]

カテゴリー
ヒゲノート
庭が明ける

 芝の種まきをした園庭の養生期間が終わり、その上を横断させていた橋や周囲の囲いを解体した。  不順な天候が続いた先月も、なぜか種まきをした下旬から、秋晴れの毎日が続いた。そしてひと月ばかり、みんなが滑り台や砂場といった園 […]

カテゴリー
ヒゲノート
秋を暮らす

 少しすっきりしない天気の続く今は、晩秋を思わせる少しひんやりした空気が園庭を覆っている。とはいっても、ここまでの秋の季節は、爽やかな空気と陽射しが、様々な遊びへと子どもたちを急きたててきた。  先日開催した「外の日」も […]

カテゴリー
ヒゲノート
子どもの領分

 「スプーン付けますか?」  パンや野菜の販売に混じって、夏を惜しむかのように、アイスクリームの移動販売車も出店し、子育てひろば「いずみ」は、いつも以上に賑やいでいた。   子どもを囲むこの場所で、世代や立場や所属をも越 […]

カテゴリー
ヒゲノート
連鎖の海

 おぼろげだ。8月へと月を跨いだあの2週間程の記憶がどうにも曖昧なのだ。  某感染症の急激な拡大の波に飲まれ、発熱連絡の分析、市との協議、人員のやりくり、園内へのアナウンス…溺れかけていた。ちょうど、市内保育施設の休園等 […]

カテゴリー
ヒゲノート
二刀流を生きる

 当園で講師などもお願いする、保育分野のある研究者から、当園で遭遇したエピソードを、専門誌への寄稿文に挿入したいとの相談があった。  それは、こんな場面。  砂場で遊ぶ2歳児が、それを観察していた彼女に、料理を差し出して […]

カテゴリー
ヒゲノート
雨の模様

 時に真下に、時に斜めに、時に太く強く、時に風に舞うように…緑に覆われる園庭が背景になると、雨降りにも、様々な表情があることに気付かされる。  そんな長雨を眺めていた時、ふと昨年目にしたにじぐみ(1歳児)の保育の記録を思 […]

カテゴリー
ヒゲノート
芝と排水と私

 初夏に近づくにつれ、草木の成長も、ぐんと勢いを増す。そして、ここからまた、園庭に芝刈り機を走らせる季節がやってくる。  ひさしぶりに回すエンジンの響きは快調だ。気持ちよく園庭に滑り出すと、あっという間に子どもたちに囲ま […]

カテゴリー
ヒゲノート