桜の花びら散る前に

 今年の桜は開花が早かった分、新年度を迎える頃には、葉桜へと移ろい始めていた。新しい仲間を迎え入れた日、なかよし会の中でもそんな言葉で挨拶をしながら、新たな一年が始まる。  この4月の初日は、穏やかに晴れ上がった青空の記 […]

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「ゆるさ」と「らしさ」

 快晴の園庭。明後日から「個人の判断」にもなることだし…思い切って、職員みんなでマスクを外して卒園式に臨む。  コロナ禍となって3年。大勢が参集する行事のあり方が、全国の保育施設や学校で模索されてきた。それは同時に、子ど […]

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見せたくて、やりたくて

 5歳を迎える頃になると、そこかしこから掛かる「ちょっと、見てて!」が最盛期を迎える。それはちょうど、他者という鏡を通して己の力を確認したい…そんな思いのようにも感じる。そのことが、子どもたちを表現者へと駆り立てていくの […]

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真冬の構図

 さすがの子どもたちも、一瞬、外遊びを躊躇させる事もあるこのところの寒気。ただ、一旦遊びの波に飲み込まれてしまえば、むしろあの炎天下の夏の頃よりも、ずっと長い時間遊びに没頭できるのが、実は冬遊びである。  これは室内も同 […]

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なっているだけ

 はたして、何かを語るべきなのだろうか。そう逡巡しているうちに、あっという間に年が押し迫ってしまった。  先月、裾野市から「不適切保育」が公表されると、それを追うかのように、様々な事案を告げる声が全国各地から上がり続けて […]

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庭が明ける

 芝の種まきをした園庭の養生期間が終わり、その上を横断させていた橋や周囲の囲いを解体した。  不順な天候が続いた先月も、なぜか種まきをした下旬から、秋晴れの毎日が続いた。そしてひと月ばかり、みんなが滑り台や砂場といった園 […]

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秋を暮らす

 少しすっきりしない天気の続く今は、晩秋を思わせる少しひんやりした空気が園庭を覆っている。とはいっても、ここまでの秋の季節は、爽やかな空気と陽射しが、様々な遊びへと子どもたちを急きたててきた。  先日開催した「外の日」も […]

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子どもの領分

 「スプーン付けますか?」  パンや野菜の販売に混じって、夏を惜しむかのように、アイスクリームの移動販売車も出店し、子育てひろば「いずみ」は、いつも以上に賑やいでいた。   子どもを囲むこの場所で、世代や立場や所属をも越 […]

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連鎖の海

 おぼろげだ。8月へと月を跨いだあの2週間程の記憶がどうにも曖昧なのだ。  某感染症の急激な拡大の波に飲まれ、発熱連絡の分析、市との協議、人員のやりくり、園内へのアナウンス…溺れかけていた。ちょうど、市内保育施設の休園等 […]

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二刀流を生きる

 当園で講師などもお願いする、保育分野のある研究者から、当園で遭遇したエピソードを、専門誌への寄稿文に挿入したいとの相談があった。  それは、こんな場面。  砂場で遊ぶ2歳児が、それを観察していた彼女に、料理を差し出して […]

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